目次
はじめに
「うちの子、学校に行きづらくなって…どうしたらいいんだろう」
「発達の特性があると言われたけど、これからどう支えたらいいの」
「心理検査を受けた後、何をすればいいのかわからない」
お子さんのことで悩んだとき、ご家族は“どこに相談すればいいのだろう”という状態になりやすいです。
もちろん、身近な学校や、職場、近くの相談機関で相談することが、まずは大切なのですが、うちの子どもにはどこがあっているのだろうと悩まれる方も多いようです。
そのため、いまにしこころの相談室では、状況を整理し、これからの道筋を一緒に考えるために、次の3つを大切にしています。
- 支援の地図(見立て)
- 支援の歩き方(方向性)
- 自立を育てる(カウンセリング)
このコラムでは、それぞれがどのような支援なのか、どのように組み合わせていくのかをご紹介します。

支援の地図(見立て)|「いま何が起きているか」を整理する
まずは、困りごとの“全体像”を一緒に整理します。
心理面接を開始した初めのうちは、これまでの育ち(成育歴)、学校や家庭での様子、得意・苦手、困りやすい場面、ご家族の関わり方などをうかがうことが多いです。
また必要に応じて、心理検査(WISCなど)を行うこともあります。
検査は「診断をつけるため」だけのものではなく、得意・苦手や負荷のかかり方を理解し、関わり方を考えるための「支援の地図(見立て)」づくりの材料として活用します。
これらのお話や、心理検査の結果から、その方はどのような方なのか、どういう支援を受けるとよさそうかといったところが見えてきやすいです。※これらのことを「見立て」や「アセスメント」と言います。
そのような支援の地図(見立て)がご家族と共有できるようになると、「どのような支援がむいているのか」「こういう関わりをすると関わりやすい」といった、見方ができるようになり、親子ともに少し楽になりやすいメリットもあります。

支援の歩き方(方向性)|「どの道が歩きやすいか」を一緒に選ぶ
地図ができたら、次は「これから」を考えます。たとえば——
- 地域に活用できる社会資源はあるか
- 家庭でできることは何か
- 医療・行政・相談機関と連携したほうがよいか
こうした選択肢を整理しながら、今のお子さんとご家族に合う“歩き方”を検討します。
基本的には、お子さんやご家族がどうしたいかが大切だと思っています。
時には無理に結果を急がず、まずは安心できる環境を整えることが土台になる場合もありますし、ご家族が元気に過ごせるようになることが、結果としてお子さんの元気につながることもあります。
「こうしなければならない」という正解探しではなく、「今の段階で歩きやすい道」が大切です。
※一度決めたらそのままではなく、お子さんやご家庭の状況に合わせて時には変化させていくことも大切です。

自立を育てる(カウンセリング)|困難さを減らし、生活を少し楽にしていく
歩き始めたあとも、悩みや不安が続くことがあります。
そんなときは、カウンセリング・心理療法を通して「親子それぞれの課題」を整理し、今の生活が少し楽になる工夫を一緒に考えていきます。
ここでいう自立は、「自分で全部やる」ではなく、困ったときは上手に周囲に頼る力も育てることも含まれています。
保護者の方とは
- 声かけや関わり方の整理
- 気持ちの負担が強い場面の整理
- 家庭の中でのコミュニケーションについての整理
などを通して、「いま出来そうな一歩」を見つけていきます。
お子さん本人とは
- 遊びを通してこころを成長させる(プレイセラピー)
- 感情を受け止めてもらえる経験をする
- 人との関わり方について一緒に考える
などを行いながら、少しずつ対処の幅を増やしていきます。
用いる方法について
方法としては、認知行動療法(CBT)をはじめ、状況に応じて精神分析的心理療法の視点も取り入れながら進めます。
表面に見えている困りごとだけでなく、その背景にある気持ちや関係のテーマを丁寧に扱い、その人にあった方法を相談しながら進めていきます。
「すぐに変わること」を目的としてしまうと、大切なものを見落としやすいので、お子さんとご家族のペースに合わせながら、失敗しても立ち上がる力(レジリエンス)を大切に進めてまいります。

おわりに
お子さんのことで悩んでいるとき、「何が起きているのか」「これからどうすればいいのか」を一人で考え続けるのは、とても負担が大きいものです。
いまにしこころの相談室では、支援の地図(見立て)で状況を整理し、支援の歩き方(方向性)を一緒に考え、必要に応じて自立を育てる(カウンセリング)を組み合わせながら、今のご家族に合った形を探していきます。
「この内容は相談してもいいのか?」といったご質問や、ご予約などのお問い合わせは、LINE公式またはお問い合わせフォーム(※フォームはメールでのやり取りになります)からご連絡ください。
※LINEやメールでのカウンセリングは行っておりません。あらかじめご了承ください。
いまにしこころの相談室
代表 今西 広嗣

※本コラムは一般的な情報であり、個別の診断や治療を目的とするものではありません。
